信用金庫の審査は緩くない
信用金庫の審査は緩いと思われていますが、そうとは限りません。
特に融資先としてもっとも有名な「銀行」と比べたとき、むしろ「審査のハードルが高く設定されている」と感じることがあります。
なぜなら銀行とは異なり、信用金庫では「借り入れするための条件」自体のハードルが高く感じられているからです。
実際に借り入れの条件を確認して、信用金庫の審査についての理解を深めましょう。
信用金庫の審査を通過するための4つのポイント
信用金庫でお金を借りる場合は「会員制度」「資金の使い道」「返済能力」「信用」の4つのポイントを抑える必要があります。
裏を返せば、この4点さえ押さえられていれば融資に対する難易度が低く感じられるほど、大切な考え方です。
ぜひとも信用金庫での融資を検討する際に覚えておいてください。
信用金庫の会員であること
信用金庫による貸付は、原則「会員にのみ」行われます。
会員になるためには数点の書類を作成するほかに、多くの信用金庫で「最低1万円の出資」が必要です。
この仕組みは信用金庫という組織が「助け合い」という理念で運営されていることに由来しています。
ただし出資した1万円には配当が発生するので、損をする訳ではありません。
資金の使い道が明確である
融資が行われる前に「資金の使い道」を問われる場合があります。
信用金庫としては、融資した資金が「裏金」や「不正行為」に使われないための対策を行う必要があるからです。
その点に関して信用金庫に対して誠意を示すと、審査がスムーズに進みます。
返済余力がある
お金を貸し借りする行為であるため「返済能力がある」という点は重視されます。
申し込みをする時点で「安定した収入」そして「貯蓄の有無」はしっかりと証明できるようにしておきましょう。
借主の信用が高い
法人としてお金を借り入れる場合でも、経営者個人の信用は大切です。
「クレジットカードの返済が滞ったことがない」「税金の滞納がない」などの基本的な信頼を蓄積しておきましょう。
「信頼関係」が大きな武器になる
信用金庫での融資において重要視されるのは「信頼関係」です。
もともと信用金庫は地域の繋がりを大切にする組織であり、実績が乏しい中小・小規模事業者であっても、融資を前向きに検討してくれます。
そこで大切になるのが「信頼関係」です。
日頃から会社の実績を積み重ね、経営者自身が信用金庫とコミュニケーションを重ねることで、いざというときに強力な味方になってくれます。
誠実な経営者の味方になる存在
信用金庫での借り入れは特別に易しいということはなく、銀行と同じか、場合によってはそれ以上にしっかりとした審査が行われます。
しかし申し込みを諦める必要はありません。
実績が乏しい中小・小規模事業者だろうと、信頼関係が築けていれば融資を受けられます。
そのためにはしっかりと事業で成果を上げ、融資するに値する存在になることが大切なのではないでしょうか。